北海道中国会

北海道と中国との文化交流、経済交流促進に努め、
北海道にいる華僑華人発展の支援及び北海道地域経済振興に寄与する
 
財界さっぽろ8月号北海道中国会会員企業CIEとキャリアバンク会社紹介
財界さっぽろ8月号北海道企業総覧特別編集に、北海道中国会会員企業株式会社CIE(社長田義之氏、、北海道中国会代表)とキャリアバンク株式会社(社長佐藤良雄氏、北海道中国会賛助会員)の二会社を紹介しました。

シー・アイ・イー

田義之社長

 アジアを中心とする貿易総合商社「シー・アイ・イー」は、従来の中国からの輸入に加え、同国への輸出面でも社内体制を強化。新たな展開を図っている。

 同社が中国向け輸出に力を入れる背景には、中国の環境問題と道産品の人気の高まりがある。  環境問題は、PM2・5(微小粒子状物質)などによる大気汚染が深刻で、日常生活にマスクが欠かせなくなっていることから、これを輸出の主力商品に位置付けた。

 製品はマスク専門メーカー「興研」(本社・東京)の製品で、大人用、子ども用の数種類。医薬品・器具卸販売の「ほくやく」(同・札幌)と提携して仕入れ、中国国内で代理店を募集して販売網を形成する。すでに北京でネット販売をスタートさせているが、大気汚染から身を守る効果が高いことと〝日本製〟のブランドが受けて順調な販売が続いているという。

 一方、道産品については、中国からの旅行客の間でもみやげ品として人気が高い、菓子、珍味類、漬物などの農産加工品が当面の主力。いずれも安全・安心の面でもすでに評価が高く、高所得者層を中心とする個人向け輸出からスタートし、販売網を拡大していく方針だ。

 同社は1996年に中国出身で北海道大学を卒業した田義之社長が道内初の中国貿易専門商社として設立。以来、中国、東南アジアとの貿易実績を蓄積し、北京をはじめ中国国内に主要貿易拠点を設け、「低コスト、低リスク、短期間、小ロット」を独自のノウハウとして成長。特に中国に強力なネットワークを持ち、最新かつ高品質の海外の情報や商品を提供している。

 2013年にはベトナムに事務所を開設。東南アジアの拠点としたほか、国内でも関東、関西地域で物流サービスの体制を整えている。

 今後については「中国向け輸出では付加価値の高い道産品の扱いを拡大し、北海道経済ばかりでなく関係地域の活性化にも貢献していきたい」(田社長)としている。

基本データ
代表取締役 田義之(旧名 田 波)
住所:札幌市東区北6条東2丁目札幌総合卸センター内
TEL:011・753・6611
設立:1996年12月
事業内容:貿易物流、海外生産輸入販売
http://www.cie-jp.com/

株式会社CIE  http://www.cie-jp.com/

キャリアバンク

佐藤良雄社長

 北海道に基盤を置きつつ東北・九州にも進出。地域密着型の新たな人材サービスを提供し、地域の雇用環境の改善をコーディネートする。14年5月期の連結決算は、売上高が前年同期比5・8%増の54億4487万円、経常利益が同46・1%増の1億54万円、当期純利益が同73・7%増の5101万円。大幅な増収増益となった。

 主な要因は、景気好転による求人環境の回復を取り込んだこと。セグメント別に見ると、人材派遣関連事業のうち一般派遣事業は、コールセンターからのニーズが拡大し、さらに大型の事務処理業務を受託。業績に大きく貢献した。再就職支援事業では、若年未就職者や長期失業者への就職支援事業を、札幌のほか旭川などの道内各支店、盛岡、仙台で受託。女性の職場復帰を促進する就職支援事業も受託し、好業績を牽引した。来期は、引き続き景気回復局面が続くと推測。人材派遣関連事業及び人材紹介事業において、企業の求人ニーズは今期以上の拡大が予想され、高いスキルの人材を確保・提案し売り上げ・利益の拡大を目指す。

 また人材ニーズの多様化、グローバル化に対応する新しい人材サービスの提供も課題として取り組んでいく。仙台、盛岡のほか九州の佐賀に続き山形へも進出を決め、雇用対策事業をおこなう。これら積極的な事業展開で2期連続の増収増益を狙う。

キャリアバンク株式会社 http://www.sato-group-sr.jp/


2014-07-16