「中国ビジネス成功の鍵は“人づくり”」
一般社団法人北海道中国工商会の月例勉強会が6月10日に開催され、北海道日中友好協会会長の城木信隆氏による「中国ビジネス成功の鍵は“人づくり”」と題した講演が行われました。約20名が参加し、熱心に耳を傾けました。
城木氏は1950年6月、室蘭市生まれ。1972年に大学卒業後、イトーヨーカ堂へ入社し、本部勤務を経て関東圏や北海道の店舗運営に携わりました。札幌圏では新川店、エスパ琴似店の開店時店長を務めています。
1996年には四川省成都の伊藤洋華堂(イトーヨーカ堂初の海外事業)へ赴任し、副総経理兼営業本部長兼店長に就任。その後、2000年に副董事長兼総経理、2006年に北京華糖洋華堂副董事長兼総経理、2008年には中国伊藤洋華堂総代表、北京華糖洋華堂董事長兼総経理を歴任しました。2010年に家庭の事情で帰国後は、イトーヨーカ堂本部人材育成部で本社営業幹部や全国の店長育成を担当。2015年の定年退職後はコンサルタントとして企業の中国進出や商品展開の支援、講演活動などを続け、2024年には北海道日中友好協会会長に就任されました。
講演では、成都での創業から事業成功に至るまでの苦難の歴史と、14年間の中国駐在で学んだ貴重な経験について語られました。
創業当初の2年間は、人材、商品、店舗運営、設備などあらゆる面で問題が山積していました。888名の社員でスタートしたものの、来店客は少なく、資金繰りも厳しくなり、まさにどん底の状態だったといいます。
そのような中、中国の有識者から助言を受け、市場調査を徹底的に行いました。そして「顧客第一」という原点に立ち返り、美味しいアンパンづくりをはじめとする商品改革に取り組みました。さらに、日本人の商売に対する傲慢さを捨て、現場の声を大切にするボトムアップ型経営へと転換していきました。
また、中国人社員と日本人社員が「同じ釜の飯を食う」ことを大切にし、社員の冠婚葬祭にも積極的に参加するなど、信頼関係づくりに力を注ぎました。価値観を共有しながら組織を育てた結果、1号店の成功に続き2号店も大成功を収め、単年度黒字を達成しました。
城木氏は「人件費は単なる経費ではなく、未来への投資である」と考え、人材育成を重視しました。その結果、ROE(自己資本利益率)10%という高い目標を実現し、社員の賃金も大幅に向上しました。さらに、優良納税企業として評価され、寄付や慈善活動も積極的に展開。こうした功績が認められ、城木氏は外国人として初めて中国の「全国労働模範」に選出されました。
その後、日中関係の悪化に伴う店舗襲撃事件などの困難にも直面しました。しかし、社員の団結力と適切な対応によって危機を乗り越えました。
城木氏は「会社は社員あってのもの。社員の成長なくして会社の成長はない」と語ります。業務運営を中国人社員中心へと大胆に移行したことで、社員の自主性が高まり、新しい提案や改善活動が次々と生まれました。その結果、業績はさらに向上し、「中国で最も成功した外資系企業の一つ」と評価されるまでになりました。
社員の幸福度が会社成長の原動力となり、社員一人ひとりが生き生きと自ら行動する組織へと変化していったのです。そして、「社員が自ら走り出す会社」を目指した経営が、大きな成功へと結びつきました。
14年間の中国駐在を通じて城木氏が学んだ最大の教訓は、「成功の鍵は中国人社員との信頼関係にある」ということでした。
この話は企業経営だけでなく、日中関係にも通じるものがあります。相互の信頼関係こそが友好と平和の基盤です。日中友好の発展のためにも、ぜひ多くの日本人に城木会長の経験と考え方を聞いていただきたいと思いました。
城木氏は1950年6月、室蘭市生まれ。1972年に大学卒業後、イトーヨーカ堂へ入社し、本部勤務を経て関東圏や北海道の店舗運営に携わりました。札幌圏では新川店、エスパ琴似店の開店時店長を務めています。
1996年には四川省成都の伊藤洋華堂(イトーヨーカ堂初の海外事業)へ赴任し、副総経理兼営業本部長兼店長に就任。その後、2000年に副董事長兼総経理、2006年に北京華糖洋華堂副董事長兼総経理、2008年には中国伊藤洋華堂総代表、北京華糖洋華堂董事長兼総経理を歴任しました。2010年に家庭の事情で帰国後は、イトーヨーカ堂本部人材育成部で本社営業幹部や全国の店長育成を担当。2015年の定年退職後はコンサルタントとして企業の中国進出や商品展開の支援、講演活動などを続け、2024年には北海道日中友好協会会長に就任されました。
講演では、成都での創業から事業成功に至るまでの苦難の歴史と、14年間の中国駐在で学んだ貴重な経験について語られました。
創業当初の2年間は、人材、商品、店舗運営、設備などあらゆる面で問題が山積していました。888名の社員でスタートしたものの、来店客は少なく、資金繰りも厳しくなり、まさにどん底の状態だったといいます。
そのような中、中国の有識者から助言を受け、市場調査を徹底的に行いました。そして「顧客第一」という原点に立ち返り、美味しいアンパンづくりをはじめとする商品改革に取り組みました。さらに、日本人の商売に対する傲慢さを捨て、現場の声を大切にするボトムアップ型経営へと転換していきました。
また、中国人社員と日本人社員が「同じ釜の飯を食う」ことを大切にし、社員の冠婚葬祭にも積極的に参加するなど、信頼関係づくりに力を注ぎました。価値観を共有しながら組織を育てた結果、1号店の成功に続き2号店も大成功を収め、単年度黒字を達成しました。
城木氏は「人件費は単なる経費ではなく、未来への投資である」と考え、人材育成を重視しました。その結果、ROE(自己資本利益率)10%という高い目標を実現し、社員の賃金も大幅に向上しました。さらに、優良納税企業として評価され、寄付や慈善活動も積極的に展開。こうした功績が認められ、城木氏は外国人として初めて中国の「全国労働模範」に選出されました。
その後、日中関係の悪化に伴う店舗襲撃事件などの困難にも直面しました。しかし、社員の団結力と適切な対応によって危機を乗り越えました。
城木氏は「会社は社員あってのもの。社員の成長なくして会社の成長はない」と語ります。業務運営を中国人社員中心へと大胆に移行したことで、社員の自主性が高まり、新しい提案や改善活動が次々と生まれました。その結果、業績はさらに向上し、「中国で最も成功した外資系企業の一つ」と評価されるまでになりました。
社員の幸福度が会社成長の原動力となり、社員一人ひとりが生き生きと自ら行動する組織へと変化していったのです。そして、「社員が自ら走り出す会社」を目指した経営が、大きな成功へと結びつきました。
14年間の中国駐在を通じて城木氏が学んだ最大の教訓は、「成功の鍵は中国人社員との信頼関係にある」ということでした。
この話は企業経営だけでなく、日中関係にも通じるものがあります。相互の信頼関係こそが友好と平和の基盤です。日中友好の発展のためにも、ぜひ多くの日本人に城木会長の経験と考え方を聞いていただきたいと思いました。
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